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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻10号

1984年10月発行

文献概要

今月の主題 男と女 性差 生理機能

肺機能

著者: 金野公郎1 山口美沙子1

所属機関: 1東京女子医科大学第一内科

ページ範囲:P.1140 - P.1141

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 現行のいわゆる肺機能データの正常値には種々な項目のいずれにも性差がみられる.一体その背景は何か.肺機能の中に肺気量分画がある.肺気量分画は主として肺と胸郭(chest wall)の弾性特性による収縮力とこれに対抗する呼吸筋力の力学的バランスによって決められる.さらには肺気量分画は肺におけるガス交換機能の一種の土俵ともいうべきものでもあり,現行のすべての呼吸機能検査の評価の基礎にもなっている.図1に肺気量分画を示すが,図にみるごとく肺気量分画は最大吸気位における肺内気量(全肺気量)を人為的に分画したものであり,特に最大吸気位と最大呼気位との肺内気量の静的変化量は肺活量として知られ,臨床的に重要な指標となっている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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