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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻10号

1984年10月発行

文献概要

研究

慢性関節リウマチにおける血清酸可溶性蛋白質の臨床的意義

著者: 村山隆司1 中崎聡1 服部真2

所属機関: 1城北病院リウマチ膠原病科 2Dept.of Occupational Health, Johoku Hospital

ページ範囲:P.1211 - P.1214

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はじめに
 従来より,慢性関節リウマチ(RA)の活動性や治療効果判定における血清学的指標として赤沈,C反応性蛋白質(CRP),リウマトイド因子(RF)などが用いられてきた.しかし,赤沈やCRPは他の急性炎症でも異常を示し,赤沈はγ-グロブリン量や貧血などの影響も受けることがあるとされており,RAにおいては時に両者が解離する現象がみられる.また,RFはRAの寛解時期を知るには良い指標となるがその変動は緩やかであり,薬物療法の効果を判定する際には役だてにくい点があった.
 一方,酸可溶性蛋白質(acid soluble proteins;ASP)は近年,その測定が可能となり,種々の疾患に伴う炎症性変化を反映することがわかってきた1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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