文献詳細
文献概要
特集 産業医学と臨床検査
序
著者: 鈴木秀郎1
所属機関: 1産業医科大学第一内科学教室
ページ範囲:P.1253 - P.1254
文献購入ページに移動産業医学とは
各種産業において,職場で働く者を環境の有害因子から守ろうとする学問は従来,産業衛生,労働衛生,産業保健などの名で呼ばれてきた.しかし,その後,産業化社会の高度の発展に伴い,産業に由来する各種有害因子の影響は,それらの産業に従事する人々にとどまらず,鉱山や工場が存在する地域やその製品を使用する消費者に対してまでも及ぶことが明らかとなった.したがって,従来のように,職場における環境だけでなく,職業に直接従事すると否とを問わず,高度産業化社会に生活するすべての人々の疾病の予防と健康の保持・増進を目的とする新しい医学の必要性が呼ばれるようになったが,これにこたえる医学がすなわち産業医学なのである.
以上のことから産業医学は,社会情勢の新しい変化に対応するために生まれた新しい医学であると言うことができる.
各種産業において,職場で働く者を環境の有害因子から守ろうとする学問は従来,産業衛生,労働衛生,産業保健などの名で呼ばれてきた.しかし,その後,産業化社会の高度の発展に伴い,産業に由来する各種有害因子の影響は,それらの産業に従事する人々にとどまらず,鉱山や工場が存在する地域やその製品を使用する消費者に対してまでも及ぶことが明らかとなった.したがって,従来のように,職場における環境だけでなく,職業に直接従事すると否とを問わず,高度産業化社会に生活するすべての人々の疾病の予防と健康の保持・増進を目的とする新しい医学の必要性が呼ばれるようになったが,これにこたえる医学がすなわち産業医学なのである.
以上のことから産業医学は,社会情勢の新しい変化に対応するために生まれた新しい医学であると言うことができる.
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