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資料
5 水銀ながし,水銀床屋と佐渡金山
著者: 鈴木
所属機関:
ページ範囲:P.1319 - P.1319
文献購入ページに移動 写真は,慶長12(1607)年佐渡に駐在していた岩下惣太夫および草間内記という2人の武士が,これも駿府に在住していた長安家老の戸田藤左衛門にあてた書状で,当時の佐渡金山における労働の情況を報告したものである.
文中に「水銀ながし」あるいは「水銀床屋」に関する記述があるが,これは当時の佐渡金山で金を精製するのに,まず水銀と金を合金とする《アマルガム法》が導入され,それが便利な方法として盛んにもてはやされたことを示すもので,当時の金の精錬法の移り変わりをうかがう点で興味深い記述と言うことができる.
文中に「水銀ながし」あるいは「水銀床屋」に関する記述があるが,これは当時の佐渡金山で金を精製するのに,まず水銀と金を合金とする《アマルガム法》が導入され,それが便利な方法として盛んにもてはやされたことを示すもので,当時の金の精錬法の移り変わりをうかがう点で興味深い記述と言うことができる.
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