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6 出稼ぎ人の職業病—江戸煩い
著者: 鈴木
所属機関:
ページ範囲:P.1325 - P.1325
文献購入ページに移動 《脚気》は主としてビタミンB1の欠乏による病気で,主な症状は下肢の倦怠と浮腫であるが,時に心臓を侵し,頓死することがあるところから,《脚気衝心》と呼ばれて恐れられていた.
脚気が,いつごろから知られていたかということは明らかではないが,中国ではすでに晋の時代(265〜419)にその記載があると言われる.日本では,平安時代(8〜12世紀)に上流社会で時々みられたというが判然とせず,鎌倉時代(1125〜1333)になって初めてはっきりとした記述が見られ,元禄,享保のころには江戸でも知られるようになった.
脚気が,いつごろから知られていたかということは明らかではないが,中国ではすでに晋の時代(265〜419)にその記載があると言われる.日本では,平安時代(8〜12世紀)に上流社会で時々みられたというが判然とせず,鎌倉時代(1125〜1333)になって初めてはっきりとした記述が見られ,元禄,享保のころには江戸でも知られるようになった.
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