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明治に入って日本も近代国家の仲間入りをし,ようやく産業の勃興をみるようになったが,その先端産業の第一は紡績業であった.明治22(1889)年,わが国における紡績工場の数は30に達し,当時産業に投下された資本のうち約37%が紡績業への投下であったというから,紡績業がいかに花形産業であったかがわかる.
しかも,この花形産業を支える作業者には若い女子が圧倒的に多く,それまで社会における女性の職場といえば,そのほとんどが水商売であったことを考えれば,これもまた日本の労働史上まさに画期的なことであった.
しかも,この花形産業を支える作業者には若い女子が圧倒的に多く,それまで社会における女性の職場といえば,そのほとんどが水商売であったことを考えれば,これもまた日本の労働史上まさに画期的なことであった.
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