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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻11号

1984年11月発行

文献概要

特集 産業医学と臨床検査 Ⅱ.有害因子と臨床検査 2 化学的因子

5 カドミウム

著者: 村上正孝1

所属機関: 1筑波大学社会医学系

ページ範囲:P.1364 - P.1372

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□カドミウム(Cd)の代謝と障害
1.金属としての性質
 原子番号48,原子量112.4,天然には亜鉛鉱物に伴って少量産出する.融点320.9℃,沸点765.0℃で亜鉛と化学的によく似た性質をもち,空気中では酸化膜で保護され,青味を帯びた銀白色の,光沢のある金属である.希硝酸,熱塩酸,熱硫酸には溶けるが,アルカリ溶液には溶けない.一般にカドミウム塩は耐食性に富むためメッキとして用いられ,合金の成分によく使われる.
 分析は原子吸光分析が主であるが,発光分光分析,吸光光度定量法,放射化分析法も用いられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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