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11 健康診断と作業環境測定結果
著者: 原田
所属機関:
ページ範囲:P.1372 - P.1372
文献購入ページに移動 最近,有害物質を取り扱う大部分の事業場の設備は整備され,作業にもくふうが加えられたため,環境も良くなってきている.したがって,昭和20〜30年ごろにみられたような中毒は認められなくなったという認識がある.
しかし,鉛や有機溶剤のように,古くから問題にされてきたようなものについての健康障害ですら,毎年何名か発生しているのである(鉛による障害は,昭和54年16名,55年9名,56年24名,57年3名).これらの作業者については,それぞれの予防規則があって,健診が義務づけられており,異常者が発見されると措置が講ぜられてきた.これはこれでたいへん結構なことであるが,これだけでは有害物質による健康障害を完全に防止することはできないことを,上述の事実は物語っているのである.
しかし,鉛や有機溶剤のように,古くから問題にされてきたようなものについての健康障害ですら,毎年何名か発生しているのである(鉛による障害は,昭和54年16名,55年9名,56年24名,57年3名).これらの作業者については,それぞれの予防規則があって,健診が義務づけられており,異常者が発見されると措置が講ぜられてきた.これはこれでたいへん結構なことであるが,これだけでは有害物質による健康障害を完全に防止することはできないことを,上述の事実は物語っているのである.
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