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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻11号

1984年11月発行

文献概要

特集 産業医学と臨床検査 Ⅱ.有害因子と臨床検査 2 化学的因子

10 ニッケル

著者: 児玉泰1

所属機関: 1産業医科大学衛生学教室

ページ範囲:P.1392 - P.1395

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□はじめに
 ニッケル(Ni)は,原子番号28,原子量58.71,融点1,455℃,沸点3,075℃の銀白色の輝く金属で,主にイオウ,ヒ素,アンチモンなどと結合して産出する.
 1751年A.F.Cronstedtにより発見されて以来,メッキ,貨幣,器具,家具製造,ニッケル鋼,ニッケルクロム鋼,ステンレス鋼,耐熱鋼,耐熱合金などに広く利用されているほか,水素添加用触媒,油脂工業の添加剤などにも使用されている.ニッケル鉱からの製錬工程をはじめとして,各種のニッケル化合物の取扱関連職種が存在し,都市においてもニッケルは大気汚染物質として今日注目されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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