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特集 産業医学と臨床検査 Ⅱ.有害因子と臨床検査 2 化学的因子
13 一酸化炭素
著者: 井上尚英1 馬場快彦2 小堀一二3
所属機関: 1産業医科大学環境中毒学教室 2産業医科大学附属病院健康管理部 3産業医科大学附属病院中央検査部
ページ範囲:P.1412 - P.1416
文献購入ページに移動一酸化炭素(carbon monoxide.以下,COと略す)による中毒は,おそらく人類が火を使用し始めたころから存在したものと推定されており,帝政ローマ時代には,すでにその中毒が発生していたことを示す記録が残されている.
COを最初に発見したのは,1799年のPriestryであり,1842年にはLeblancによるCO中毒の報告がなされている1).
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