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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻11号

1984年11月発行

文献概要

特集 産業医学と臨床検査 Ⅱ.有害因子と臨床検査 2 化学的因子

20 農薬

著者: 松島松翠1

所属機関: 1佐久総合病院健康管理部

ページ範囲:P.1451 - P.1463

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□はじめに
 農薬中毒の問題には二つの面がある.その一つは,農業労働災害としてであり,直接これを使用する農民の問題である.他の一つは,環境や食品の汚染からくる,いわゆる公害的影響についてである.
 前者の職業災害としての農薬中毒は,なお今日さまざまな問題をかかえている.1970年,パラチオン(ホリドール)などの強毒性農薬が禁止になってから,重症例や死亡例は著しく減少したが,代わって登場してきた低毒性農薬といえども,死亡事故は皆無ではないし,また皮膚障害,眼障害などは逆に増えつつある.また複数農薬の相乗作用の問題や慢性中毒,催奇形性,発癌性の問題が大きくクローズアップされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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