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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻12号

1984年11月発行

文献概要

今月の主題 臨床検査の標準化 技術解説

尿比重測定の問題点

著者: 斉藤正行1

所属機関: 1北里大学臨床病理学

ページ範囲:P.1563 - P.1568

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 腎疾患,特に腎盂疾患では尿濃縮能が早期に犯されるので,尿の比重値の低下からそれをとらえることが習慣として診療に利用されている.しかし,検査室から報告される値は昔の方法と同じではなく,屈折という他の物理的性質の変化率から換算したものである.測定上の再現性の信頼度はこのほうが格段に良いが,厳重な意味での比重値ではない.この測定法の差を理解したうえで,限界値などの臨床的評価上の再吟味が行われる必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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