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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻13号

1984年12月発行

文献概要

今月の主題 アポ蛋白 技術解説

アポ蛋白の電気泳動

著者: 中井継彦1 玉井利孝2 高井博正2

所属機関: 1福井医科大学第三内科 2福井医科大学第三内科教室

ページ範囲:P.1669 - P.1675

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 電気泳動法によるアポ蛋白の分析法として,免疫電気泳動法(immunoelectrophoresis;IEP),ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(polyacryl amide gel electrophoresis;PAGE),SDS(sodium dodecyl sulphate)—PAGE,等電点電気泳動法(isoelectric focusing;IEF)などがあり,本稿ではこれらの基本的手技およびアポ蛋白分析への応用について概説した.最近,アポ蛋白のイソ蛋白の分析方法に特に進歩がみられる.Ⅲ型高リポ蛋白血症の診断にはIEFおよび二次元電気泳動法によるアポEイソ蛋白の分析が不可欠となってきた.さらにアポA-Ⅰについてもイソ蛋白組成の異なった変異種が報告されている.これらのイソ蛋白の定性的分析に電気泳動法は重要な役割を果している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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