icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻13号

1984年12月発行

今月の主題 アポ蛋白

技術解説

アポEの定量

著者: 村勢敏郎1 山田信博1 高橋慶一1 石橋俊1 高久史麿1

所属機関: 1東京大学第三内科

ページ範囲:P.1681 - P.1685

文献概要

 アポEはlipoprotein-cell interactionに直接関与しているアポ蛋白であり,リポ蛋白の異化や細胞内への取り込みを規定するアポ蛋白として近年とくに注目されている.アポEは血漿リポ蛋白中でVLDLとHDLとに分布し,またβ-VLDLやIDLと言ったいわゆる動脈硬化惹起性リポ蛋白(atherogenic lipoprotein)中に特異的に増加する.アポEの測定には①放射免疫測定法(Radioimmunoassay;RIA),②免疫電気泳動法(immunoelectropho-resis;IEP),および③免疫拡散法(Single radial immunodiffusion;SRID)などが使用されており,血漿中の総濃度を測定する目的にはいずれの方法も使用できるが,リポ蛋白分画に分けてアポEの分布を検討する目的には感度のすぐれたRIA法が有用である.本稿では,われわれの経験に基づき,RIA法による定量法を中心にアポEの測定法の概要について解説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら