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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻2号

1984年02月発行

文献概要

今月の主題 性行為感染症(STD) 技術解説 性行為感染症の検査

2・Chlamydia,Mycoplasmaの検査

著者: 加藤直樹1 西浦常雄1

所属機関: 1岐阜大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.130 - P.137

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 Chlamydia trachomatisとmycoplasmaであるUreaplasma urealyticumとMycoplasma hominisは性行為を通じて伝播することにより,非淋菌性尿道炎(NGU)や子宮頸管炎などの性器感染症を引き起こす.これらの病原体は分離培養法が特殊で困難なことから,わが国においては検査がほとんどなされてこなかった.しかし,C.trachomatisなどによる感染症の発生頻度は少なくなく,その検査法の普及が待たれる,検体の採取に際しては,感染部位の粘膜上皮を採取することが重要である.C.trachomatisが分離されれば病原体として治療の必要があるが,mycoplasmaに関しては,健常人からも比較的高率に分離されることから,他の病原体の検索がなされていないと,個々の症例においては病原体として意義づけることが難しいことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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