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今月の主題 性行為感染症(STD) 技術解説 性行為感染症の検査
4・原虫および医動物領域での性行為感染症の検査
著者: 竹内勤1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部寄生虫学教室
ページ範囲:P.145 - P.151
文献購入ページに移動 原虫,医動物領域での性行為感染症(sexuallytransmitted disease;STD)の病原体としては腟トリコモナス,赤痢アメーバ,ランブル鞭毛虫,毛ジラミなどが挙げられる.このうち現在,伝播が主として性行為のみに帰せられるのは腟トリコモナスだけで,毛ジラミには性行為によるもののほか最近タオル,シーツなどを介しての間接的な家族内感染もみられる.残り二種の原虫に関しては?子の経口摂取が本来の感染ルートであったが,最近は男性ホモセクシャル間のSTDとして注目されつつある.本稿ではランブル鞭毛虫を除く三種の病原体について現在行われている検査法の大要を説明した.
腟トリコモナス症の診断には現在光顕による虫体の検出と培養法とがある.前者は簡便で外来にて実施でき,直ちに診断が下せるものの見逃し,見誤りがあり,信頼度は後者に及ばない.
腟トリコモナス症の診断には現在光顕による虫体の検出と培養法とがある.前者は簡便で外来にて実施でき,直ちに診断が下せるものの見逃し,見誤りがあり,信頼度は後者に及ばない.
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