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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻2号

1984年02月発行

文献概要

資料

CA19-9測定の基礎的臨床的検討

著者: 桑原正喜1 有吉寛1 須知泰山1 太田和雄2 福島雅典2

所属機関: 1愛知県がんセンター臨床検査部 2愛知県がんセンター第二内科

ページ範囲:P.219 - P.224

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はじめに
 CA19-9は新しい腫瘍マーカーとして期待される糖鎖抗原1〜5)で,Koprowskiらにより作製された結腸直腸癌細胞に対するモノクローナル抗体を用いて測定される6).抗原決定基は,シアル化ラクト—N—フコペンタオースIIと同定されている7,8)
 DelvillanoらはCA19-9のラジオイムノアッセイ系を開発し,その臨床的検討を行った結果,CA19-9がCEAとはまったく異なる消化器癌の腫瘍マーカーとして臨床上有用であること(膵癌に特異性が高いこと)を見いだしている9,10).われわれもこのキットを入手し,CA19-9が消化器癌とくに膵癌に有力な血中腫瘍マーカーであることを速報にて報告した11)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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