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CA19-9測定の基礎的臨床的検討
著者: 桑原正喜1 有吉寛1 須知泰山1 太田和雄2 福島雅典2
所属機関: 1愛知県がんセンター臨床検査部 2愛知県がんセンター第二内科
ページ範囲:P.219 - P.224
文献購入ページに移動CA19-9は新しい腫瘍マーカーとして期待される糖鎖抗原1〜5)で,Koprowskiらにより作製された結腸直腸癌細胞に対するモノクローナル抗体を用いて測定される6).抗原決定基は,シアル化ラクト—N—フコペンタオースIIと同定されている7,8).
DelvillanoらはCA19-9のラジオイムノアッセイ系を開発し,その臨床的検討を行った結果,CA19-9がCEAとはまったく異なる消化器癌の腫瘍マーカーとして臨床上有用であること(膵癌に特異性が高いこと)を見いだしている9,10).われわれもこのキットを入手し,CA19-9が消化器癌とくに膵癌に有力な血中腫瘍マーカーであることを速報にて報告した11).
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