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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻3号

1984年03月発行

文献概要

今月の主題 画像診断 画像診断装置

超音波診断装置

著者: 飯沼一浩1

所属機関: 1東芝医用機器技術研究所

ページ範囲:P.271 - P.273

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1.超音波の特徴
 超音波は振動数(周波数)の非常に高い音であり,この音を媒体中に発射してそのエコーから媒体内の不均一な情報を検出する手法は,はじめ潜水艦で使用されるソーナーや魚群探知器,金属探傷器に利用され,その後医学診断へも応用されるようになった.
 超音波はX線と比較すると生体への障害がほとんど無く,造影剤を使わずに軟部組織の診断ができるという大きな特長を有するため,装置の開発が精力的に進められ,分解能の良いリアルタイム断層装置が開発されるに至って急速に普及するようになった.被検者に障害が無く(無侵襲),リアルタイムで断層像が得られるため特に動態観測に適し,心臓疾患の検査にはもちろん,呼吸性移動のある腹部臓器の診断や胎児の診断にも,他の画像診断装置では得られない情報を提供することができる.無侵襲性を最大の特長として,当初,心臓,腹部臓器,胎児等々を体表から観測していたが,しだいにその用途が拡大され,穿刺用のガイド,消化器や脳の手術中での検査,内視鏡との併用,経直腸的検査などの利用が盛んになり,専用のプローブが種々開発されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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