icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻3号

1984年03月発行

文献概要

今月の主題 画像診断 画像診断装置

脳波二次元ディスプレイ

著者: 松岡成明1 徳田元1 石川忠廣1

所属機関: 1産業医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.286 - P.291

文献購入ページに移動
1.はじめに
 脳波が脳の機能を反映する手段として臨床的に,実験的に有用であることは異論の無いところである.その判読に際して,結果が客観性,定量性に欠けることは否めない現状である.多チャンネル誘導法による脳波処理がコンピューター技術の進歩に伴い,信号演算処理(signal processing)の技術の開発などによって情報処理がこの分野に応用されるようになった.動的な脳波を静的に定量的に表現し,二次元的に表示しようとする研究が多く報告されるようになった.われわれは,脳波の各周波数帯域の活動を抽出するための等価電位の導出と,脳波地図作成のためのアルゴリズムなどから成る二次元表示システムを開発した(computed topographic EEG,以下CTEと略す)5).以下,本法の理論とその実際について述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?