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文献概要
1.はじめに
脳波が脳の機能を反映する手段として臨床的に,実験的に有用であることは異論の無いところである.その判読に際して,結果が客観性,定量性に欠けることは否めない現状である.多チャンネル誘導法による脳波処理がコンピューター技術の進歩に伴い,信号演算処理(signal processing)の技術の開発などによって情報処理がこの分野に応用されるようになった.動的な脳波を静的に定量的に表現し,二次元的に表示しようとする研究が多く報告されるようになった.われわれは,脳波の各周波数帯域の活動を抽出するための等価電位の導出と,脳波地図作成のためのアルゴリズムなどから成る二次元表示システムを開発した(computed topographic EEG,以下CTEと略す)5).以下,本法の理論とその実際について述べることとする.
脳波が脳の機能を反映する手段として臨床的に,実験的に有用であることは異論の無いところである.その判読に際して,結果が客観性,定量性に欠けることは否めない現状である.多チャンネル誘導法による脳波処理がコンピューター技術の進歩に伴い,信号演算処理(signal processing)の技術の開発などによって情報処理がこの分野に応用されるようになった.動的な脳波を静的に定量的に表現し,二次元的に表示しようとする研究が多く報告されるようになった.われわれは,脳波の各周波数帯域の活動を抽出するための等価電位の導出と,脳波地図作成のためのアルゴリズムなどから成る二次元表示システムを開発した(computed topographic EEG,以下CTEと略す)5).以下,本法の理論とその実際について述べることとする.
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