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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻3号

1984年03月発行

文献概要

研究

Ti-PAR-H2O2発色系を用いた血清中遊離脂肪酸の酵素的測定法

著者: 森下芳孝1 松本祐之1 中根清司1 高阪彰1 木沢仙次2 宮島雅行2 安江鉄雄3 水谷和子3

所属機関: 1名古屋大学病院検査部 2愛知医科大学病院検査部 3愛知県がんセンター検査部

ページ範囲:P.349 - P.352

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緒言
 遊離脂肪酸(free fatty acid,以下FFAと略す)の測定法として,acyl CoA synthetase (ACSと略す),acylCoA oxidase (ACOと略す)を用いた酵素的測定法が,日常検査に広く採用されている1).しかし,それらの方法の多くは,FFAから生じた過酸化水素(H2O2)をペルオキシダーゼ(PODと略す)発色反応に導く方法であり,基質成分のcoenzyme A (CoAと略す)や血清検体中のアスコルビン酸やピリルビンが水素供与体として反応し,影響を与えることが問題1)となっている.
 松原らは,POD反応ではなく,四塩化チタン(TiCl4),4—(2—ピリジルアゾ)—レゾルシノール(PARと略す)を用いたキレート反応によるH2O2定量法2)を報告している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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