文献詳細
文献概要
基礎科学からの提言・10
生体中の微量元素の定量の必要性
著者: 村上悠紀雄1
所属機関: 1北里大学衛生学部
ページ範囲:P.438 - P.443
文献購入ページに移動人と地球環境
最近はある一時期にくらべて種々の金属元素が紙上を賑わすことが少なくなってきた.公害騒ぎがひととおりおさまってきたからかもしれない.したがって戦後あれほどありがたがられたミネラルも,話題にならなくなってきたから不思議でならない.同類だからふれないというわけである.しかしミネラルがなくては生きられず,そんなこととは無関係に,日常の食事をおいしくたべていろいろな元素を取り入れて,健全な生命サイクルを営なみつづけている.
もともと人間が地上に住んでいるかぎり,地球環境の元素に無関係で生きているわけにはいかないのである.たまたまカドミウムやクロムが異常に多く,公害騒ぎになっただけのことである.
最近はある一時期にくらべて種々の金属元素が紙上を賑わすことが少なくなってきた.公害騒ぎがひととおりおさまってきたからかもしれない.したがって戦後あれほどありがたがられたミネラルも,話題にならなくなってきたから不思議でならない.同類だからふれないというわけである.しかしミネラルがなくては生きられず,そんなこととは無関係に,日常の食事をおいしくたべていろいろな元素を取り入れて,健全な生命サイクルを営なみつづけている.
もともと人間が地上に住んでいるかぎり,地球環境の元素に無関係で生きているわけにはいかないのである.たまたまカドミウムやクロムが異常に多く,公害騒ぎになっただけのことである.
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