icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻4号

1984年04月発行

基礎科学からの提言・10

生体中の微量元素の定量の必要性

著者: 村上悠紀雄1

所属機関: 1北里大学衛生学部

ページ範囲:P.438 - P.443

文献概要

人と地球環境
 最近はある一時期にくらべて種々の金属元素が紙上を賑わすことが少なくなってきた.公害騒ぎがひととおりおさまってきたからかもしれない.したがって戦後あれほどありがたがられたミネラルも,話題にならなくなってきたから不思議でならない.同類だからふれないというわけである.しかしミネラルがなくては生きられず,そんなこととは無関係に,日常の食事をおいしくたべていろいろな元素を取り入れて,健全な生命サイクルを営なみつづけている.
 もともと人間が地上に住んでいるかぎり,地球環境の元素に無関係で生きているわけにはいかないのである.たまたまカドミウムやクロムが異常に多く,公害騒ぎになっただけのことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら