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今月の主題 副腎 技術解説
ACTHのイムノアッセイ
著者: 大島一洋1 佐藤光代1
所属機関: 1徳島大学医学部付属病院検査部
ページ範囲:P.512 - P.520
文献購入ページに移動 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は下垂体前葉で産生・分泌され,体液を介して副腎皮質に作用し,副腎皮質ホルモンの合成・分泌を刺激する.ACTHの分泌はストレス,日内リズムおよびネガティブフィードバック機構によって調節される.近年,種々の分泌調節因子が明らかにされるとともにACTHの測定法が確立され,血漿ACTHを指標として視床下部—下垂体—副腎皮質系機能検査が可能となった.
血漿ACTHの測定はバイオアッセイ,イムノアッセイ,レセプターアッセイによって行われるが,多数の検体が処理でき,操作の簡便なラジオイムノアッセイ(RIA)が臨床検査に優れている.ACTHのRIAは抗体の特異性によってACTHと抗体との結合部位が異なると,測定値に差異がみられたり,生物学的活性と免疫学的活性に解離を生ずることがある.このことは市販されている三種のACTH測定キット間にもみられるので,注意しなければならない.
血漿ACTHの測定はバイオアッセイ,イムノアッセイ,レセプターアッセイによって行われるが,多数の検体が処理でき,操作の簡便なラジオイムノアッセイ(RIA)が臨床検査に優れている.ACTHのRIAは抗体の特異性によってACTHと抗体との結合部位が異なると,測定値に差異がみられたり,生物学的活性と免疫学的活性に解離を生ずることがある.このことは市販されている三種のACTH測定キット間にもみられるので,注意しなければならない.
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