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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻5号

1984年05月発行

文献概要

研究

剖検材料における神経内分泌顆粒証明のためのGrimelius法の改良

著者: 大谷静治1 小川勝洋2 森尾有孝1 米坂正子1

所属機関: 1札幌医科大学中央組織学研究室 2札幌医科大学病理学講座第二

ページ範囲:P.579 - P.583

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はじめに
 硝酸銀(AgNO3)を利用した神経内分泌顆粒の証明はGrimelius1)により考案され,現在Grimelius法(以下G法)として広く知られている.現在,一般的に行われているG法2〜5)は,Grimeliusの原法に多少の修正が加えられ現在に至っているが,基本的に原法と大差は無い.しかし,現在,一般的に行われている方法には次の問題点が指摘される.
(1)剖検材料のような死亡から病理解剖までの間に相当の時間がたち,自己溶解(autolysis)が進んでいる材料では,神経内分泌顆粒の十分な証明が期待できない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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