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抗てんかん薬の血清中濃度測定への蛍光偏光イムノアッセイの適用
著者: 西原カズヨ1 太田抜徳2 武藤信治2 福山幸夫3 植松文江3 杉山都子3 清野昌一4 鷺坂昌史4 宮本侃治5 西村成子5 北村元仕6 仁科甫啓6 丹羽正治7 宮本元昭7 河合忠2
所属機関: 1東京大学医学部附属病院薬剤部 2自治医科大学附属病院臨床病理部 3東京女子医科大学小児科 4国立療養所静岡東病院 5国立武蔵療養所神経センター代謝研究部 6虎ノ門病院臨床化学科 7東海大学医学部附属病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.597 - P.601
文献購入ページに移動薬物療法において抗てんかん薬の血清(漿)中濃度は,効果の指標になることが報告されている1,2).このことから,血清中の薬物濃度を測定して患者個人の症状に応じた服用量を設定することにより,合理的な治療を行うことの必要性が認識されるようになった.それに伴って簡便で迅速な測定法が開発されてきた.抗てんかん薬の血清中濃度測定法としてはガスクロマトグラフ法(GLC法)3〜5),高速液体クロマトグラフ法(HPLC法)6,7)および種々の免疫測定法8〜13)が報告されている.
最近,蛍光偏光でムノアッセイ(fluorescence polari-zation immunoassay:FPIA)14)に基づく専用試薬と測定装置を組み合わせた血中薬物濃度測定システム(TDx法,ダイナボット)が開発された.今回,このTDx法の血清中抗てんかん薬濃度測定における臨床上の有用性について,七施設から成るTDx研究会において検討したので,その結果を報告する.
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