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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻5号

1984年05月発行

文献概要

質疑応答

臨床化学 Thormählen反応の反応原理

著者: 中村洋1 F生

所属機関: 1東京大学薬学部薬品分析化学教室

ページ範囲:P.604 - P.607

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 〔問〕尿中ズラノーゲン検出法であるThormählen反応について,成書には,インドールの非置換ピロール核の反応であり尿中インドール化合物のうち実際上メラノーゲンに特異的と考えてよい,と書かれています.さらに,Thor-mählen反応陽性メラノーゲンは5,6-ジヒドロキシインドールの誘導体であり,メラノーマ患者尿中より5-ヒドロキシ-6-メトキシインドール-2-カルボン酸と5-メトキシ-6-ヒドロキシインドール-2-カルボン酸とが「司定されているとあります.しかし,これらの物質は非置換ピロール核を育していないのに,どうして本反応で陽性になるのでしょうか.また,非置換ピロール核を有する5,6-ジヒドロキシインドールは陰性であるとされているのはなぜでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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