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今月の主題 エンザイムイムノアッセイ(EIA) カラーグラフ
酵素抗体法(ELISA)によるRespiratory syncytial;RSウイルスIgG抗体の測定
著者: 千葉靖男1
所属機関: 1札幌医科大小児科
ページ範囲:P.882 - P.883
文献購入ページに移動 RSウイルスは乳児期における下気道疾患の重要な起因ウイルスである.従来,その抗体測定には中和反応,補体結合反応などが用いられていたが,より鋭敏で,簡便な測定方法の開発が望まれる.そこで,今回,RSウイルスヒトIgG抗体の測定をELISA法により試みた.RSウイルスELISA法の確立には,まず,使用する抗原についての検討が必要であり,ウイルス増殖に用いた細胞の種類により,その結果は大きく左右される.アルカリホスファターゼ標識抗ヒトIgG抗体を用いた間接法による測定を以下に示す.VERO細胞により作成されたウイルス抗原がヒト細胞(Hep−2)で増殖させたものよりこの目的には適していたが,より高力価な抗原の作成,あるいは血清の非特異的反応の抑制などが,今後の重要な検討課題である.
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