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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻8号

1984年08月発行

今月の主題 エンザイムイムノアッセイ(EIA)

カラーグラフ

酵素抗体法(ELISA)によるRespiratory syncytial;RSウイルスIgG抗体の測定

著者: 千葉靖男1

所属機関: 1札幌医科大小児科

ページ範囲:P.882 - P.883

文献概要

 RSウイルスは乳児期における下気道疾患の重要な起因ウイルスである.従来,その抗体測定には中和反応,補体結合反応などが用いられていたが,より鋭敏で,簡便な測定方法の開発が望まれる.そこで,今回,RSウイルスヒトIgG抗体の測定をELISA法により試みた.RSウイルスELISA法の確立には,まず,使用する抗原についての検討が必要であり,ウイルス増殖に用いた細胞の種類により,その結果は大きく左右される.アルカリホスファターゼ標識抗ヒトIgG抗体を用いた間接法による測定を以下に示す.VERO細胞により作成されたウイルス抗原がヒト細胞(Hep−2)で増殖させたものよりこの目的には適していたが,より高力価な抗原の作成,あるいは血清の非特異的反応の抑制などが,今後の重要な検討課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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