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文献詳細

雑誌文献

臨床検査28巻8号

1984年08月発行

文献概要

講座・リンパ球の検査・8

ヘルパー・サプレッサーT細胞活性の測定法

著者: 笠倉新平1

所属機関: 1京都大学附属病院中央検査部

ページ範囲:P.950 - P.957

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はじめに
 免疫応答に関与するリンパ球はT細胞,B細胞2種類の機能の異なった細胞からなっていることはよく知られている.さらにT細胞のなかには免疫応答を増強するように働くヘルパーT細胞と逆に抑制するように働くサプレッサーT細胞が存在する.これら異なる機能を持つT細胞サブセットの協同作用により免疫応答が巧みに調整されている(図1).したがって,各種の免疫異常症の病態を解析するためには,これらヘルパーT細胞やサプレッサーT細胞の機能を測定する必要がある.本稿では,これら機能の測定法について詳述するとともに,ヘルパーT細胞とサプレッサーT細胞に関する基本的な解説を簡単に行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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