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酵素免疫測定法による血清中γ-Seminoprotein(γ-Sm)濃度測定法の検討—II.測定法の精度について
著者: 蒲池信一1 吉村忠司1 丸山智子1 吉村典子1 熊木健治1 若林清重1 小菅忍2 佐川公矯3 横山三男3 津田亮一4 原三郎4
所属機関: 1中外製薬(株)新薬研究所 2中外製薬(株)鏡石工場 3久留米大学医学部免疫学教室 4久留米大学医学部法医学教室
ページ範囲:P.87 - P.90
文献購入ページに移動前立腺特異抗原であるγ-Seminoprotein(γ-Sm)をヒト精漿から精製し1〜4),γ-Smが前立腺上皮細胞に局在していることを明らかにした5)。さらに,RIA法で測定した血清中のγ-Sm濃度は前立腺癌の診断の補助になり,また,血清中γ-Sm濃度は血清中前立腺由来酸ホスファターゼ(PAP)濃度と相関が無いことから,前立腺癌患者の血清中γ-Sm濃度測定はPAP濃度測定とは異なる意義を有することが示唆された。そこで,γ-Smに対するモノクローナル抗体を用いた,血清中γ-Sm濃度測定のための酵素免疫測定(EIA)法を確立した7).
今回,確立したEIA法についての基礎的検討を行ったので報告する。
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