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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻11号

1985年11月発行

文献概要

特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査 1 リポ蛋白代謝

リポ蛋白代謝

著者: 秦葭哉1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.1255 - P.1272

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はじめに
 ヒトの血液中には,健常者で約15gの脂質が含まれている.脂質の種類は,コレステロール,リン脂質,トリグリセライド(トリアシルグリセロール),遊離脂肪酸である.
 脂質は,本来水に溶けず,血清にも血漿にもそのものとしては不溶である.しかし,血中の脂質は,アポ蛋白と呼ばれる総量約7gの特定の蛋白質に表面を覆われた微小粒子を形成することで,血清に可溶化されている.血清中で脂質とアポ蛋白が複合し,偽ミセル(pseudomicelle)の形をとった微粒子が血清リポ蛋白である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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