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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻11号

1985年11月発行

文献概要

特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査 3 脂質検査

5.(総)遊離脂肪酸

著者: 戸塚実1 日高宏哉1 金井正光1

所属機関: 1信州大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.1301 - P.1306

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はじめに
 血中の遊離脂肪酸(free fatty acid:FFA)は総脂肪酸の4〜5%にすぎないが,末梢組織のエネルギー源としての役割はグルコースと並んで重要である.
 血中のFFA濃度は脂肪組織からの放出と肝,その他末梢組織での摂取のバランスによって規定されるが,FFAの摂取は血中レベルに依存するため,FFAの放出が主に血中濃度を決定する.FFAの放出はホルモン感受性リパーゼ(hormone sensitive lipase)による中性脂肪の水解と脂肪酸の再エステル化の差によって決まり,水解は各種内分泌性,神経性因子により調節され,再エステル化は脂肪組織へのグルコースの供給などと関係している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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