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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻11号

1985年11月発行

文献概要

特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査 4 リポ蛋白

2.分析超遠心法によるリポ蛋白分画法

著者: 藤岡考之1 加古博幸1 八杉忠男1 嶋村政男2

所属機関: 1日本大学医学部第二内科 2日本大学医学部総合医学研究所共同利用研究施設部

ページ範囲:P.1326 - P.1330

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分析超遠心法の概要
 血清(血漿)中のリポ蛋白の分画法として超遠心法,電気泳動法,カラムクロマトグラフィー法などが用いられているが,このうち超遠心法はリポ蛋白分子の密度差(比重)によってリポ蛋白を分画する方法である.リポ蛋白は密度の小さい粒子なので,溶媒の密度をリポ蛋白の密度より大きくして,遠心力を利用して浮上させる方法が用いられている.
 リパ蛋白の分画を目的とする超遠心法は,溶媒密度を小さいものから順に大きいものに変えて超遠心を繰り返し,段階的に各分画を分離してゆく分離超遠心法,密度勾配を作った溶媒中で各リポ蛋白の密度に応じて分画されたリポ蛋白を分離するゾーナル超遠心法,超遠心場におけるリポ蛋白の浮上速度によってリポ蛋白を分画する分析超遠心法に大別される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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