文献詳細
文献概要
特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査 4 リポ蛋白
3.電気泳動法によるリポ蛋白分画法—2)アガロースゲル
著者: 芝紀代子12
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部 2医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1335 - P.1340
文献購入ページに移動アガロースゲルを支持体とするリポ蛋白分画法は,1968年Noble1)やKalabら2)により最初に報告されている.Nobleはウシアルブミンを加えたアガロースゲルを支持体として,ズダンブラックBで染色し,一方Kalabらは0.45%寒天を支持体として,Fat Red7BとOil Red Oを混合した色素を用いて染色を行っている.
アガロースを支持体とするリポ蛋白の染色には,ほぼ脂溶性色素が用いられている.オゾン化Schiff染色ではアガロースに含まれる水分により,安定な値が得られないためと報告されている3).
掲載誌情報