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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻11号

1985年11月発行

文献概要

話題

glycosylated LDL

著者: 片山善章1

所属機関: 1国立循環器病センター・臨床検査部

ページ範囲:P.1367 - P.1367

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 生体内におけるLDLの異化は,主にレセプター依存性経路とレセプター非依存性経路によって行われる.
 前者は細胞表面に存在するアポBに特異的な親和性をもつレセプターを介して行われる.このLDLレセプターは生体内の各組織表面細胞でみられる.例えばヒト線維芽細胞は,細胞1個当たり2万〜5万個のレセプターをもっている.このレセプターに対するLDLの結合はアポBのリジンやアルギニン残基を介して行われる.リジン残基を無水酢酸,ジケトンやcyanoborohydrideで処理されたLDLは,もはやレセプターへの結合を起こさない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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