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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻11号

1985年11月発行

特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査

5 アポ蛋白

5アポ蛋白—4.RIA法

著者: 川上正舒12 山田信博2 村勢敏郎2

所属機関: 1国立病院医療センター臨床研究部病態生理研究室 2東京大学医学部第三内科

ページ範囲:P.1411 - P.1415

文献概要

はじめに
 リポ蛋白の蛋白成分であるアポ蛋白は,現在,アポA-I,A-II,A-IV,B,C-I,C-II,C-III,D,E,Fなど10種以上が知られている.
 アポ蛋白は,コレステロールやトリグリセライドなどの脂肪を運搬する担体としての役割のほか,リポ蛋白リパーゼやLCAT (レシチン:コレステロール・アシルトランスフェラーゼ)の活性を促進または阻害する作用を示し,さらに細胞のリポ蛋白受容体がリポ蛋白を認識する標的となるものある.このように,個々のアポ蛋白は,それぞれ脂質代謝の調節に重要な役割を果たしているので,血中のアポ蛋白濃度を測定することは,脂質代謝異常の病態生理を理解するうえで重要な意味を持つようになってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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