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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻11号

1985年11月発行

文献概要

特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査 5 アポ蛋白

5アポ蛋白—7.モノクローナル抗体による分析法

著者: 油谷浩幸1 児玉龍彦2

所属機関: 1東京大学医学部第三内科 2東京大学医学部内科

ページ範囲:P.1428 - P.1431

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モノクローナル抗体の原理(図1)
 モノクローナル抗体は,抗体を分泌しない骨髄腫(ミエローマ)細胞ラインと,特異抗原にて免疫したリンパ球を細胞融合させ,その中から単一のクローンを選択して増殖させて作製する.通常,BALB/Cマウス由来のミエローマ細胞ライン(NS−1)と,2〜3回特異抗原で免疫したBALB/Cマウスの脾細胞をポリエチレングリコールで融合させ,限界希釈法を2回行ったものを用いる.NS−1は,HG-PRT欠損株で,通常のBALB/C細胞には毒性を有する8アザグアニン(8AZ)耐性株である.HG-PRT欠損株はアミノプテリン感受性のため,アミノプテリンを含むHAT培地ではNS−1と脾細胞が融合し,HG-PRT陽性となった細胞のみが生き残る.1回の細胞融合で数百個のハイブリドーマが得られるが,この中から,普通は抗原をコートしたプレートを用いるEIA法にて特異抗体を選択し,それを産生するクローンを増やす.抗体の特異性はEIA法,蛍光抗体法,transblotting法により決定される.
 以下にアポ蛋白に対するモノクローナル抗体作製の具体的手順を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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