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赤血球膜の流動性と脂質代謝
著者: 八幡義人1
所属機関: 1川崎医科大・内科
ページ範囲:P.1436 - P.1436
文献購入ページに移動 ヒト赤血球膜は,中性脂質(コレステロール:Chol)と,極性脂質としてのリン脂質(phospholipids;PL),糖脂質などを主体とする脂質二重層を基本構造としている.この場合,Chol/PL比はほぼ0.9〜1.0(mol比)であり,各種の哺乳動物で一定の値がみられる.
リン脂質組成では,ホスファチジルコリン(PC),スフィンゴミエリン(SM),ホスファチジルセリン(PS),ボスファチジルエタノラミン(PE)が主体であるが,前二者はcholine系PLであり,細胞膜の局在からみると,膜外表面側に主として分布している.これに対して,後二者は,膜内表面側に主として局在している.このPLの非対称性分布は,後述する膜流動性に重大なかかわりを持っていると推定される.PLとしては,上記の4種のほかに,ホスファチジルイノシトール(PI)や,lyso型PC(L-PC),ホスファチジン酸(PA)も少量ではあるが認められる.
リン脂質組成では,ホスファチジルコリン(PC),スフィンゴミエリン(SM),ホスファチジルセリン(PS),ボスファチジルエタノラミン(PE)が主体であるが,前二者はcholine系PLであり,細胞膜の局在からみると,膜外表面側に主として分布している.これに対して,後二者は,膜内表面側に主として局在している.このPLの非対称性分布は,後述する膜流動性に重大なかかわりを持っていると推定される.PLとしては,上記の4種のほかに,ホスファチジルイノシトール(PI)や,lyso型PC(L-PC),ホスファチジン酸(PA)も少量ではあるが認められる.
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