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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻11号

1985年11月発行

特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査

6 酵素

5.スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)

著者: 篠原力雄1

所属機関: 1藤田学園衛生技術短期大学

ページ範囲:P.1447 - P.1452

文献概要

スーパーオキサイドディスムターゼについて
 スーパーオキサイドディスムターゼ(superoxide dismutase:SOD)は,1969年FridovichとMcCordら1)によってウシ赤血球から単離精製され,2O2-+2H+→H2O2+O2の反応を触媒することが明らかにされた.
 スーパーオキサイドアニオン(O2-)は,酸素が一電子還元を受けたもので,その反応性はきわめて強い.化学的にはアスコルビン酸,エピネフリン,ジチオスライトール,フェナジンメトサルフェイト,ピロガロールなどの自動酸化により生成されるほか,物理的には,H2Oの紫外線照射および放射線照射などによっても生成される.一方,生体内においてはNADPH-チトクロームc還元酵素(NADPH,cytochrome c reductase:fp22),キサンチン酸化酵素(xanthine oxidase:XOD)3),アルデヒド酸化酵素(aldehyde oxidase)4),およびNADPH酸化酵素5)などの酵素反応によっても生成されることが明らかにされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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