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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻11号

1985年11月発行

文献概要

特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査 7 脂肪酸

1.血清および脂肪組織の構成脂肪酸

著者: 安藤進1

所属機関: 1東京都老人総合研究所生化学部第2臨床研究室

ページ範囲:P.1453 - P.1457

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生体成分における脂肪酸の意義
 脂肪酸はさまざまの脂質の中にエステルあるいはアミドとして含まれており,「脂質は脂肪酸を含むもの」という一つの定義があるほどに,あまねくかつ大量に分布している.
 人体に見いだされる脂肪酸は大部分が直鎖で,偶数炭素数の飽和および不飽和酸である.不飽和脂肪酸はシス型の二重結合を有し,その数と位置により多くの種類ならびに異性体が存在する.生体に通常みられる主要な脂肪酸は限られていて,俗称で呼ばれることが多い.例えば飽和酸ではパルミチン酸(C16:0),ステアリン酸(C18:0),不飽和酸ではオレイン酸(C18:1),リノール酸(C18:2),リノレン酸(C18:3),アラキドン酸(C20:4)などである.カッコで示された略号はさらに数字のみで略記されることも多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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