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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻11号

1985年11月発行

文献概要

特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査 9 リポ蛋白レセプター

2.レムナントレセプター

著者: 北徹1 横出正之1 久米典昭1 石井賢二1

所属機関: 1京都大学医学部第三内科

ページ範囲:P.1480 - P.1485

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はじめに
 血中には外因性および内因性のコレステロールが存在しているが,コレステロールは水に不溶のため,その担体であるリポ蛋白により運搬されている.外因性のコレステロールはカイロミクロン(chylomicrons)を,内因性のそれはVLDL(very low density lipoprotein:超低比重リポ蛋白),IDL(intermediate density lipoprotein:中間型リポ蛋白),LDL(low densitylipoprotein;低比重リポ蛋白)を担体としている.特にLDLは,ヒト血漿中のコレステロールの2/3を運搬している.
 1974年Brown,Goldsteinがリポ蛋白代謝の分野にレセプターの概念を導入するに至り,血中コレステロールの代謝調節には,その担体であるリポ蛋白のレセプターが重要な役割を果たしていることがしだいに明らかになり1),最近,肝臓におけるレセプターの役割が特に注目されてきている2,3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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