文献詳細
特集 リポ蛋白・脂質代謝と臨床検査
9 リポ蛋白レセプター
文献概要
はじめに
血中には外因性および内因性のコレステロールが存在しているが,コレステロールは水に不溶のため,その担体であるリポ蛋白により運搬されている.外因性のコレステロールはカイロミクロン(chylomicrons)を,内因性のそれはVLDL(very low density lipoprotein:超低比重リポ蛋白),IDL(intermediate density lipoprotein:中間型リポ蛋白),LDL(low densitylipoprotein;低比重リポ蛋白)を担体としている.特にLDLは,ヒト血漿中のコレステロールの2/3を運搬している.
1974年Brown,Goldsteinがリポ蛋白代謝の分野にレセプターの概念を導入するに至り,血中コレステロールの代謝調節には,その担体であるリポ蛋白のレセプターが重要な役割を果たしていることがしだいに明らかになり1),最近,肝臓におけるレセプターの役割が特に注目されてきている2,3).
血中には外因性および内因性のコレステロールが存在しているが,コレステロールは水に不溶のため,その担体であるリポ蛋白により運搬されている.外因性のコレステロールはカイロミクロン(chylomicrons)を,内因性のそれはVLDL(very low density lipoprotein:超低比重リポ蛋白),IDL(intermediate density lipoprotein:中間型リポ蛋白),LDL(low densitylipoprotein;低比重リポ蛋白)を担体としている.特にLDLは,ヒト血漿中のコレステロールの2/3を運搬している.
1974年Brown,Goldsteinがリポ蛋白代謝の分野にレセプターの概念を導入するに至り,血中コレステロールの代謝調節には,その担体であるリポ蛋白のレセプターが重要な役割を果たしていることがしだいに明らかになり1),最近,肝臓におけるレセプターの役割が特に注目されてきている2,3).
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