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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻11号

1985年11月発行

文献概要

話題

細胞膜とLCAT欠損症

著者: 高橋慶一1 門脇孝1 赤沼安夫2

所属機関: 1東京大・第三内科 2朝日生命糖尿病研究所

ページ範囲:P.1591 - P.1591

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 細胞膜の脂質組成は,細胞膜に存在する受容体や酵素などの膜機能蛋白の働きに影響を与えることが知られている.培養細胞やリポソームを用いたin vitroの実験で,膜脂質組成を人為的に変化させるとインスリン受容体の結合特性が変動することが示されており,これは膜流動性の変化によると考えられている.しかし,ヒトの脂質代謝異常症に伴う細胞膜脂質組成の変化が同様の現象を起こすか否かについての報告は,これまでほとんどなかった.
 われわれの研究室では家族性LCAT欠損症患者の赤血球でインスリン結合の特性を分析し,膜脂質組成および膜流動性との関係を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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