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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻12号

1985年11月発行

文献概要

今月の主題 細菌同定の迅速化へのアプローチ 技術解説

DNAハイブリダイゼーション法による細菌迅速同定の可能性

著者: 吉川昌之介1

所属機関: 1東京大学医科学研究所細菌研究部

ページ範囲:P.1624 - P.1630

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 DNAハイブリダイゼーション法がどうして可能かについてDNAの化学構造から解説し,それを検出する方法について,特に臨床検査法として取り入れやすい方法について図示,解説した.その際用いるべきプローブを何に求めるべきかについて,最近の組み換えDNA実験技術の導入による細菌の病原性の分子遺伝学的研究の成果をふまえて解説した.「分類学をより科学的に」という立場からみればいささか突飛な問題提起であることは重々承知のうえであるが,そういう物の見かたもありうることを認識していただきたい.そういう柔軟な物の見かたこそ,明日に生きる検査技師や医療従事者に今何よりも求められることであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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