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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻4号

1985年04月発行

文献概要

今月の主題 まちがいやすいGram陽性菌の同定法 技術解説

Listeria,Corynebacteriumおよびその周辺のGram陽性桿菌の同定法

著者: 永井龍夫1

所属機関: 1札幌中央検査センター

ページ範囲:P.373 - P.380

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 現在,感染症患者から分離検出される病原菌の大半はGram陰性桿菌で,Gram陽性球菌がこれに次ぎ,Gram陰性球菌やGram陽性桿菌は比較的少ない.
 Gram陽性桿菌の中でClostridium属は偏性嫌気性菌であり,またMycobacterium属は抗酸性菌でどちらも菌の基本的性状が特徴的だから比較的容易に鑑別ができる.そのほかのヒトに病原性を示すGram陽性桿菌としてはListeria,Corynebacterium,Erysipelothrixなどがあり,これらの中には常在菌も存在するので,実際臨床細菌検査室では鑑別同定にとまどう場合も十分にありうる.
 筆者は1958年以来,グラム陽性桿菌の一つであるリステリア菌(L癖6磁monocytogenes)の検査(同定確認と血清型の決定)を行ってきている立場から,リステリア菌を中心にその周辺のGram陽性桿菌について解説することとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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