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今月の主題 まちがいやすいGram陽性菌の同定法 技術解説
非定型抗酸菌とその類似菌の鑑別,同定法
著者: 斎藤肇1
所属機関: 1島根医科大学微生物・免疫学教室
ページ範囲:P.394 - P.404
文献購入ページに移動 Buhler & Pollak (1953)ならびにTimpe & Runyon (1954)がそれまでほとんど記載をみなかった「結核菌群以外の抗酸菌」("非定型抗酸菌")とそれによるヒトの主として肺結核様疾患についての報告以来20数年を経た.その間におけるこの菌群の細菌学の進歩には実にめざましいものがあり,過去10数年にわたる主として国際レベルでの研究により,実に多種の新菌種の誕生をみるに至った.他方,結核に比べ一般にきわめて難治性のこの種の菌による感染症の報告例は年々増加の傾向にあり,一般の認識もかなり深くなってきた感がある.
本稿では"非定型抗酸菌"と一括されている多種の菌種を正しく同定するための実際的な方法について解説することとする.
本稿では"非定型抗酸菌"と一括されている多種の菌種を正しく同定するための実際的な方法について解説することとする.
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