icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻5号

1985年05月発行

文献概要

今月の主題 カルシウム 検査と疾患—その動きと考え方・101

副甲状腺疾患

著者: 上久保啓太1 北田雅久1 今井龍幸1 村山正憲1 安田圭吾1 三浦清1

所属機関: 1岐阜大学医学部第3内科

ページ範囲:P.543 - P.551

文献購入ページに移動
はじめに
 副甲状腺機能異常症は,血清カルシウム(Ca)濃度に真の異常,つまり血清カルシウムイオン(Ca2+)濃度に異常をきたす病態のうち,もっとも主要な位置を占めている.このうち,副甲状腺自体の異常によって副甲状腺ホルモン(PTH)の過剰分泌をきたす原発性副甲状腺機能亢進症は,その頻度も低くなく,また多彩な症状,合併症を呈し,臨床上重要な疾患である.一方,各種の病型が存在する副甲状腺機能低下症では,近年その病態に対する理解が深まり,わが国でも病型診断に一定の規準が用いられるようになってきた1,2).本稿では,これら種々の副甲状腺機能異常症につき,実際の症例を提示し,病態生理との関連からその診断のプロセスを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?