文献詳細
文献概要
シリーズ・医用基礎工学入門・5
磁気—生体磁気情報を中心として
著者: 田中邦雄1
所属機関: 1旭川医科大学医学部附属実験実習機器センター
ページ範囲:P.563 - P.565
文献購入ページに移動1.はじめに
最近,生体情報の計測や診断,治療などの分野で,磁気という言葉が盛んに用いられる.その主なものとして,①核磁気共鳴法(NMR)を用いた生体計測,②生体から発生する磁気の計測,および③磁気の生体作用と磁気治療,などがある.
中でも,②については元来その強度はあまりにも微弱であり,測定は不可能とされてきたが,超電導技術を応用した超高感度磁束計の開発によって可能となってきた.心電図や脳波など生体が発生する電気の計測方法は臨床的に広く利用されているのに対し,生体から発生する磁界の計測は近年急激に発展してきた分野である.本稿では生体磁気情報を概観し,その主な計測方法と応用面などについて簡単に紹介する.
最近,生体情報の計測や診断,治療などの分野で,磁気という言葉が盛んに用いられる.その主なものとして,①核磁気共鳴法(NMR)を用いた生体計測,②生体から発生する磁気の計測,および③磁気の生体作用と磁気治療,などがある.
中でも,②については元来その強度はあまりにも微弱であり,測定は不可能とされてきたが,超電導技術を応用した超高感度磁束計の開発によって可能となってきた.心電図や脳波など生体が発生する電気の計測方法は臨床的に広く利用されているのに対し,生体から発生する磁界の計測は近年急激に発展してきた分野である.本稿では生体磁気情報を概観し,その主な計測方法と応用面などについて簡単に紹介する.
掲載誌情報