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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻5号

1985年05月発行

文献概要

研究

カウンターフロー遠心の原理と基礎的研究

著者: 早坂浩1 永田明郎1 是枝正国1 塩月一英2 八坂達臣2 本田福美子2 横山三男2

所属機関: 1日立工機(株)精機部 2久留米大学医学部免疫学

ページ範囲:P.577 - P.580

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はじめに
 細胞生物学の研究には,多種類の細胞集団から単一の細胞集団を多量に,しかも高純度で採集することが,それぞれの細胞の生理学ならびに免疫学的な機能や生化学的特性を解析するうえで,重要である.現在,細胞を分離する方法として,密度勾配遠心法1),セファデックス2)やナイロンウール3)などを用いた粘着法,フローサイトメトリー法4)などがある.
 カウンターフロー遠心(counterflow centrifugalelutriation;CCE)は,1948年にLindahl5)らによって,"counterstreaming centrifugation"の原理として初めて報告された.CCEは,細胞の大きさや密度によって多量の細胞を高純度で分離できる特長がある.しかし,従来のCCE装置では,その取り扱いと操作とが繁雑であり,細胞の分離能や結果の再現性に欠点があった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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