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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻6号

1985年06月発行

文献概要

今月の主題 黄疸 検査と疾患—その動きと考え方・102

肝性昏睡

著者: 植松幹雄1 井上昇1

所属機関: 1国立王子病院内科

ページ範囲:P.664 - P.673

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はじめに
 肝性昏睡とは肝不全時に生じる代謝障害により,あるいは門脈大循環副血行路形成により引き起こされる特有な精神神経症状であり,その程度は重症度判定の指標とされている.昏睡初期に適切な治療が施されないと,脳の代謝異常は不可逆的なものとなり予後不良となる.また心,腎,肺などの肝以外の臓器にも障害が出現するので全身的な管理が必要である.
 ここでは,肝性昏睡時の検査およびそのモニタリングについて述べるとともに,急性,慢性肝不全の症例を紹介し,その治療と検査所見の推移についてもふれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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