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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻6号

1985年06月発行

文献概要

研究

長時間記録心電図,負荷心電図,安静時心電図の三法による重症心室性期外収縮検出率の検討

著者: 荒谷清1 横尾康子1 上田義彦1 丸山勝也1 小林利次1

所属機関: 1産業医科大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.709 - P.711

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はじめに
 長時間心電図(以下DECG)における心室性期外収縮に関する報告1〜13)は多いが,単なる心室性期外収縮の検出率ではなく,臨床上治療が必要と考えられる多源性心室性期外収縮(以下Multifocal VPC)や重症な心室性期外収縮の検出率をDECG,運動負荷心電図(以下ExECG),安静時心電図(以下RECG)の三方法間で比較検討しているものは少ない.そこで今回,DECG・ExECG・RECGの三方法すべてを施行している同一症例において,三法におけるMultifocal VPCの検出率およびMultifocal VPCと1日の心室性期外収縮総数との関係,さらに三法における重症な心室性期外収縮の検出率について検討した結果,DECGはExECG・RECGに比較し臨床上で重症とされる心室性期外収縮の検出においてきわめて有用性が高いことが明らかになったので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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