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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻6号

1985年06月発行

文献概要

資料

比色法によるEIA・NSEキットの検討

著者: 丹下真由美1 加藤兼房2 桑原正喜1 須知泰山1 有吉寛1

所属機関: 1愛知県がんセンター病院臨床検査部 2愛知県心身障害者コロニー研究所生化学部

ページ範囲:P.717 - P.720

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はじめに
 エノラーゼ(enolase,Ec 4.2.1.11)は二つのサブユニットから成る解糖系の二量体酵素で,サブユニットとしてはα,β,γが知られている1,2).この中でγ-サブユニットを持つアイソザイム,すなわちγγ型およびαγ型エノラーゼは神経組織特異エノラーゼ(neuron-specific enolase;NSE)と呼ばれ,神経細胞,軸索突起にのみ存在するとされていたが3,4),神経内分泌細胞にも認められることが報告された.
 さらに近年,NSEが神経内分泌腫瘍や肺小細胞癌などにも存在することが示され5),それらの疾患患者血清中にも多量に存在し,特異性の高い腫瘍マーカーとして臨床でも非常に有用であることが報告されている6〜9)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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