文献詳細
文献概要
今月の主題 医用センサー センサー
酵素センサー・1—バイオセンサー
著者: 大澤久男1
所属機関: 1㈱富士電機総合研究所
ページ範囲:P.998 - P.1002
文献購入ページに移動1.はじめに
最近のバイオセンサーの技術進歩は著しく,その応用には目覚ましいものがある.バイオセンサーは,これまで紹介1)されているように,主に生体関連物質の定量に適用されているセンサーで,分子識別デバイスである固定化生体触媒と,電気化学デバイスとから構成されている.生体触媒の種類や,組合せる電子化学デバイスにより,種々のバイオセンサーを製作することが可能で,その種類は1),①酵素センサー,②微生物センサー,③酵素・微生物ハイブリッドセンサー,④免疫センサーおよび⑤オルガネラセンサーが挙げられる.これらの中には既に製品化されたものもあり,また,実際にはまだ市販されてはいないが,企業側での実用化技術が確立しているものなど,少なくない.
ここでは,バイオセンサーとして最初に実用化された酵素センサー(固定化酵素膜—電極,固定化酵素カラム—電極)を採り上げ,酵素センサーの背景ならびに実用化レベルでの諸特性を紹介し,さらに,将来のバイオセンサーの展望について私見を述べることにした.
最近のバイオセンサーの技術進歩は著しく,その応用には目覚ましいものがある.バイオセンサーは,これまで紹介1)されているように,主に生体関連物質の定量に適用されているセンサーで,分子識別デバイスである固定化生体触媒と,電気化学デバイスとから構成されている.生体触媒の種類や,組合せる電子化学デバイスにより,種々のバイオセンサーを製作することが可能で,その種類は1),①酵素センサー,②微生物センサー,③酵素・微生物ハイブリッドセンサー,④免疫センサーおよび⑤オルガネラセンサーが挙げられる.これらの中には既に製品化されたものもあり,また,実際にはまだ市販されてはいないが,企業側での実用化技術が確立しているものなど,少なくない.
ここでは,バイオセンサーとして最初に実用化された酵素センサー(固定化酵素膜—電極,固定化酵素カラム—電極)を採り上げ,酵素センサーの背景ならびに実用化レベルでの諸特性を紹介し,さらに,将来のバイオセンサーの展望について私見を述べることにした.
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